グッドデザイン賞を見た

昔、wiredのニュースを見ていたらアプライドマインズ社という面白い会社が紹介されていた。
いろいろな分野の最先端の技術を垣根なく使って製品を開発しているメーカーである。
たとえば、「バブル」という製品は、音声を電子機器でとらえ、集めた音をランダムに再現して流すというものだ。音声がスクランブル化されるため、壁のないオフィス空間でも会話のプライバシーが確保されるようになる。
(僕は小学生のとき、かけたら静かになるカセットテープを発明したら売れるんじゃないかと考えたことがあった。理屈として考えたのは、「音を食うような音を出せばいい」というものだった)

米アプライド・マインズ社は最先端技術の宝庫(上)

この会社もそうだが、グッドデザイン賞の受賞作品集や工業デザイナーの作品集を見るのはとても面白い。実用的なものというのはやはり格好がいいのだ(不可逆ではあるが)。
プロジェクトXで新幹線の開発時の話を取り上げていたとき、リーダーが設計思想として「美しいものを作れ」というニュアンスのことを言っていたのは印象的だった。

AKBやガンダムなど受賞作品に賛否のあった今回だが、大賞になったのはダイソンのエアマルチプライアー。やはりデザインの面目躍如といったところか。

グッドデザイン賞ベスト15