2014-01-01から1年間の記事一覧

四つ葉のクローバー

子供と公園に行ってきた。 家で仕事をしないといけなかったが、普段あまり遊んでやれていないし、少し遠出をして前から行きたいと言っていた大きな遊具のある公園に行った。 Webサイトで写真を見ただけだったが、公園は期待通りの場所だった。大きな敷地に大…

余所行きの言葉

僕は、父と母から「愛している」と言われたことは一度もない。かと言ってそれが特異なこととは思わない。もちろん父母に愛されていなかったとも思わない。 今の世代の親たち(僕もその一人ではあるが)は知らないが、僕らや、その上の世代の平均的な日本人に…

帰り還り返りて、また帰る

8月14〜17日と、実家に帰省してきた。昨年に続き、今回も子供と二人旅だ。しかも昨年より一日長い逗留である。いつもは大体3日だが、移動で半日は費やすことを考えると、3日間では少し慌ただしい。が、4日間あれば、2日は自由になる。この差は大きい。僕は、…

心残り

子供の頃から父とは、あまり話をしなかった。嫌いだったからではない。忙しくて、 家にいつかない人だったからだ。 父と話をすることのないまま、僕は進学のため家を出て、そのまま社会に出て働き始めた。父とはたまに帰省の折に話すことはあったが、近況報…

朝生観てて

朝生が、日中関係に関する討論だった。パネラーの一人が中国側の論者だったのだが、その人は主張はともかく逆の意味で好感が持てた。99%相手に理があり*1、そしてそれを自分以外(ともすれば自分も)の全員が認めていても、1%に満たない自分の理を100倍に膨…

職業倫理

「フォーラムの無料招待状をお送りしたい」という謳い文句で電話をかけてきて、社員の名前を聞き出そうとする電話がかかってくる。これで名前が流れると、数週間後に「○○さんを是非スカウトしたいという社長さんの代理でお電話しました!」という電話がかか…

理由

少年期に、「自分はどうして自分に生まれてきたんだろう」という疑問を持った。 大人になったら答えが見つかるだろうと思っていたのだが、答えは出なかった。 そして親になった。疑問に答えが出ないまま同じ疑問を子供に与えることになったわけだ。 たが、一…

言葉の力(ちから)

僕は(そしておそらく大抵の人間は)言語を脳内に記憶する際に、辞書のようには記憶していないだろう。「複雑」という単語を思い起こしてみる。 “[名・形動]物事の事情や関係がこみいっていること。入り組んでいて、簡単に理解・説明できないこと。一面的…

長いお別れ

さっきまで、人がたくさん死ぬドラマを観ていた。 そのドラマ自体はとても好きで楽しみに観ていたのだが、ドラマの中の死がストーリーを進めるための小道具の一つにしか過ぎないように思えてきて、ちょっと醒めてしまい途中で観るのをやめてしまった。 煙草…

親という役割 〜母の日に〜

昨日、歯医者に行ってきた。最後に行ったのは確か8年前である。 虫歯は無かったが相当に歯石が付着していたのと、永年の喫煙もあって歯茎が弱っているらしかった。とりあえず目に見える歯石の大部分は取ってもらったが、しばらく通院が続きそうだ。初めての…

子供は生きる。全力で。

大人は子供に「子供らしさ」を求める。 親になってみて、自分にもその傾向があることが分かった。 だが、自分の子供時代を思い出してみるとどうだっただろうか。親や周りの大人に子供らしさを求められるのは嫌いではなかったか(特に物心ついてからは)。 何…

道に迷う

子供に、「パパはゲームでも道に迷うんだね」と言われたことがある。極度の方向音痴なので、よく道を間違えて迷子になる。 進みながら「こっちでいいのか?」と内心不安になりながらそれでも進むこともあれば、正しいと思って進んでいた道が実は間違っていた…

涙と想像力

僕は小さい頃、いつも泣いて(なかされて)いた。図体が大きいのにすぐ泣いてしまうのがコンプレックスだった。元々涙のハードルが低いのだが、年を取るにつれてさらにそれがひどくなった。別して子供はいけません。自分の子供はもちろん、よその子供でも泣…

貴様と俺

K氏は僕が勤めていた会社の社長で、20代の頃に知り合った。その会社での在籍が11年だったので長い付き合いだったのだが、結局最後までどんな人なのかよく分からなかった。僕が移住のため退職し袂を分かつことになった時、話のなりゆきではあったが、正直にそ…

親子の会話

毎日夜中に帰宅すると隣の家の犬に吠えられる。そのことを一度子供にこぼしたことがあった。 ある日、子供と外出して帰って来ると、家の前でまた隣の犬に吠えられた。僕が「まただね」と言うと、子供は「うん」と言った。その後に「でも、わたしにはあの犬、…

真心

「真心は必ず人の心を打つ」みたいなことを大人になるまでずっと信じていた。「世の中そんなに甘くない」ともっと人生の早い段階で気がついていれば、見切りを付けることができた問題もあっただろう。だが、そういったことを信じられる環境で育ったのはおそ…

ジェノバの思い出

お昼にジェノバ風スパゲッティ*1を作った。ジェノバ風スパゲティには、少し思い出がある。 高校生の時、母がお弁当のおかずにバジリコのスパゲッティを入れてくれた。 何の事は無い「まぜるだけ バジリコスパゲッティの素」みたいなやつで作ったものだったの…

信じる、理由

「こびとづかん」を読んでいた子供が、「こびとって、いるのかなあ?」と訊いてきた。 「いないかもしれないけど、いるかもと思って暮らしたほうが楽しいと思うよ」と答えた。子供は、「そっか」とだけ言ってまた本に戻った。ちょっと思うところがあったので…

3月11日

震災が起こった時、被災地の同じ町に住みながら、ある人は亡くなり、ある人は助かった。 同じ日本に生きながら、ある県の人は困窮し、ある県の人はそれまでとなんら変わりない生活を続けることができた。 彼我の生死を分かつ理由がたかが「場所」であるとか…

父親未満

自分もそうだったが、「空気を読む子」は、「本心を押し殺す子」になる可能性がある。今日はそれを実感した日だった。最近、土日もよく家で仕事をしている。 家内もパートで出ているので、僕が机に向かっている間、その傍らで子供はずっとゲームをしたり、DV…

元旦

僕にとって元旦は新年の始まりの日であると同時に、父の誕生日というもう一つの意味がある日だ。その父ももう他界して7年になる。今日の朝いつものように父の遺影に手を合わせた時、今頃あちらで妹とお祝いをしているかもなとふと思った。昨年はそんなことを…