与党〜、うしろうしろ〜

三谷幸喜が、「僕は、どんな言語ででも笑いを取ることができるネタを持っている」とエッセイで書いていた(テレビで見たこともある)。それは、

(1)相手先の言語で(その時は英語だった)「みなさん、私の話している内容が理解できますか」と問いかける
(2)会場から「はい」という返答が返ってくる
(3)「すいません。私は自分が何を言っているのか理解できません」と応えるというものだ。
確かに、(1)(3)さえ言えれば何語ででもバリエーションがきく。
万能のネタだ。

僕は過去に、これなら万能ネタになるのではないかという言葉を思いついたことがある。
政局についての話題で返答に困った時に
「野党もしっかりしないとね」
と言うのだ。何をどうしっかりしないといけないかは言わないのがみそである。
(まだ一度も使ったことがないが)

念のため言うが、上記は現在の特定の政党についてあげつらったものではない。その時々の野党の活動がどうかではなく、だいたい普遍的に皆何かしら政治に不満は持っている筈なので、そこを野党には追求してほしい→「しっかりしてほしい」という最大公約数的な意見ということで万能なのである。

あらためて文章にしてみたら、説得力があるのかないのか自信がなくなってきた。
この言葉の万能感が薄れてきているのは今の日本の状況かもしれない。

※今気がついたのだが、一党支配の国ではこのネタは使えない。