形骸化するもの

月代という髪型の起源は、禿げてきた大人が合法的(?)にそれを隠すことが目的だった、ということを昔何かで読んだ(もちろんハゲは違法じゃない)。
つまり、「いいんだよね、別に。慣習だしね」ということでこれなら何の後ろめたさもなく薄くなった箇所を堂々と剃る事ができるわけで、このように江戸時代は年長者をいたわる時代だった、というのがその話の結論であった。
読んだ時はなるほど、と思ったのであるが、ほんとにそうなのか調べてみたところ、そんな記述は見つけられず、そもそも戦闘時に兜(鉄板製)による蒸れを防ぐためだった、というのが一般的な解釈のようだ。

このように、普段なんとなく従っている、しかしやっていることの意味がわからないというマナーなりルールはたくさんあるが、どれも当初は合理的な目的があったのだ。
しかし、それを常に問い直す姿勢は必要なのである、と思ったのであった。

では、畳のへりを歩いてはいけないのはなぜでしょうか?
いい質問ですねえ〜。
当然、そこは敵が剃刀を仕込んでおくのにうってつけなんですねえ〜。
和室での戦闘時には畳のへりに注意しましょう。
現代にも通じる古人の知恵ですねえ〜。