情報のインプット手段
昨日、こういうツイートをした。
紙の本が電子書籍に置き換わったとしても「読む」というインプット手段を使っていることには違いなく、「読む」より効率の良いインプット手段が実現されたら有史以来のイノベーションということになるんだろう。
僕は印刷物とweb制作に関わる仕事をしているので、電子書籍の件は業界のトピックとして少しずつ追ってきた。仕事としてそういう依頼を受けたこともある。
この件はiPadのリリース後に特に注目されることになったが、ハードウェアのメーカーと出版社の電子書籍に関する戦略といった高所からの考察や、「自筆書籍の裁断楽しめるスペース「返本の森」オープン」といったネタにいたるまで、とにかく話題には事欠かない。が、全体的に見てすごく「モヤモヤ」しているなというのが現時点での率直な感想だ。上記のツイートはそれを受けてのものだ。
で、じゃあ「読む」代わりになるインプット方法って何があるだろう、ということをちょっと考えてみた。
フィクションの世界ではいろいろある。
- アンキパン
「ドラえもん」に登場するひみつ道具。食パンの形で、本に押し付けるとページが転写され、それを食べると転写した内容を暗記できる(この時のオチは「食べ過ぎておなかをこわしてトイレで全部出したら全部忘れた」というもの…だったはず)。
これは「食べる」というインプット方法だ。
- 睡眠学習
子どもの頃に「無敵超人ザンボット3」を観たが、第一話で「操縦方法は睡眠学習で教えてある」って言って主人公をロボットに乗せ出撃させたのを観て驚いたものだ。
これは「聴く」だろう。
- インターセプター/ブレスレットコマンダー
神林長平氏のスペースオペラ「敵は海賊」シリーズに出てくるブレスレット(もしくは首輪)型デバイス。ホストとなる母艦から情報を受信し、装着者に皮膚を通じて神経を刺激し、直接脳に視覚情報を描き出させたりすることができる。
これは「触れる」だ。
- 映画「JM」では頭にケーブル挿して直接脳に電子データをコピーしてたっけ。意外とこれが現実的かもしれない。
実現可能かどうかはおいておく(挙げた事例が上記であることから明らかか)として、他に何があるだろう。*1
「遺伝」で受け継ぐ、というのはあるかもしれないが、それだと更新ができないか。JOJOの3部で攻撃を「覚えた」って言うスタンドもあったような記憶がある。あとHUNTER×HUNTERのパクノダは銃弾に情報を入れて撃ち込む念能力だった。
うむ。やはり現時点では「読む」インプットが一番効率的ということになるのか。
*1:インプットの定義がずさんだったかもしれない。「鼻で」嗅ぐ臭いだってある種の情報であることには違いない。