今さらカレログについて書いてみる(追記あり)
島田紳介氏の引退会見はまだ記憶に新しい。僕も氏が「本日22時に会見を開く」という情報を夕方にTwitterで見て、気になって帰宅してからテレビで見てみた。会見内容の真偽についてとかは僕には分からないので置いておくが、それでも記者会見を見ながら、ここまでいろいろなこと(手紙や写真のたぐいは無い)を断言して大丈夫なんだろうかと思っていた。
そうしたら翌日になって暴力団関係者とやりとりしていた手紙が存在していたことが報道されたが、その情報自体には別に驚きはなかった。
証拠がいずれなんらかの形で出てくるということは会見前にもちろん想定して、その上で話していたのだろうと思っていたからだ。そうでなければあそこまでゼロかイチかというレベル(証拠に当たる何かが「ある」のか「ない」のか)での断言をすることは怖くてできないだろう。
「潔白だからそんな証拠など存在しない」でも、「証拠はすべて処分した」でも、「関係者に完璧に箝口令を敷くことができたので出てくることはあり得ない」でもなんでもいいのだが要するに「そんなものは絶対に出てこない」ということを担保にするより、「出てきても致命的な痛手にはならない策がある」ということを担保にしている方がより現実的だろう。今後のなりゆきが気になる(実はあと何回か「謝る」というイベントがフェーズごとに用意されているような気がしてならない)。
カレログの件を知ったのはGoogle+で廻ってきた投稿からだった。その投稿に寄せられているコメント自体が「コレはどうなの」的な内容だったのだが、その後に各所でまとめられたネット上の感想を見た。概ね評判は「ここまでするか?」という感じだった。
これは上記の島田紳介氏の会見と図式がそっくりだと思った。で、こんなことをつぶやいた。
このあいだの島田紳助の会見もカレログもそうだが、何かを発表する時にその人なり組織なりが反響や反応をどのように想定しているんだろうか、ということは結構興味がある。
当然、サービスを悪い印象で受け取られることもあるかもしれないということは制作者も想定していただろう。しかし敢えてこれをこのネーミングでリリースした。
真意がなにかあるんだろうと思っていたのだが、次のつぶやきを見てなるほどと思った。
まぁカレログは、実際には同じエンジンでB2Bで社員のスマホを統制するサービス作ってイグジットするんじゃないかなぁと思ったよ。
これなら敢えて一番印象が悪い(つまり善くも悪くも一番「刺さる」)ネーミングにした理由もまだわかる。そう思っていたら今日公式で謝罪文を掲載していた。しかし、サービス停止ではない。やっぱりここまでは想定していたんだな、と思った。話題性は十分に確保した。近いうちに「ファミログ」みたいに名前を変えて「家族同士で使おう」をアピールしてくる(と妄想した)。
カレログについてのまとめはどれも面白い。
とか
みたいな感じで。
(追記)
この話は色々なところで話題になっていたのでブログにももっと盛り込みたい話があったのだが、結局いつものようにgdgdになってしまった。しかし後から思い出したのでこれだけは触れておく。8/31にこんなつぶやきをした。
これは、前に見たこのエントリを思い出してのことである。
僕は猪子社長の上記の発言は概ね好意的に捉えられていると考えていたので、カレログにも何かしら擁護の立場を取る人が出てくるのではないかと思っていたのだが、そもそも前提が間違っていたようである。youtubeにしろgoogleにしろ(winnyもだが)、「サービス自体に罪は無い」と言い張れる形でリリースされたものだからだ。
これが例えばyoutubeが「お宝動画をみんなでシェアしよう!(英語)」みたいなネーミングでサービスをリリースしていたら即座に潰されていただろう。そういう意味ではやはりカレログのネーミングは「耳目を引く」という意味では秀逸だった。
あともう一つ。
あったねー。これももう2年前なのか。