こどもの時間
あけましておめでとうございます。今年も細々と続けていきますので、よろしくお願いします。(いきなりですが、まったく新年とも年末とも関係ないエントリです)
先日、twitterでDMをもらった。結構前にフォローした記憶のあるアカウントだが、リプライなどのやり取りをしたことはないはずだった。なんだろうと思って読んでみると、以下のような内容だった。
はじめまして。ライターの****と申します。いつも楽しくツイート拝見しております。来春、****(註:出版社名)で発売予定の書籍に、お子様についてのツイートをいくつか掲載させて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?*1
そのアカウントが子どもに関するつぶやきを募集していることはなんとなく覚えがあった(このアカウントをフォローするきっかけも、RTされてきた子どもについての面白ツイートに興味を持ったからだった)のだが、突然だったので驚いた。驚いたが、大変面白そうな話ではあったので、「使用するつぶやきを予め明示してくれれば」という条件で応諾した。すぐに「ご快諾ありがとうございます。詳細が決まったら改めてご連絡します」との返信が来た。
返信を待つ間、どのつぶやきが選ばれるのだろうかということを考えた。子どもについてのつぶやきはたくさんしている。中にはRTされたりふぁぼが付いたものもある。本の内容は「子どもに関するもの」という以上のことはDMでは分からなかったが、おそらく育児の面白ネタかちょっといい話だろうということは推測できた。
そこでtwilogでキーワード「子ども」で過去のつぶやきを検索してみたら色々出てきた。ふぁぼったーでの評価も参照して、本の趣旨に合いそうなつぶやきを抽出してみた。
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こんなところだろう(twilogなので、探せたのは2010年まで。時系列順ではない)。
いくつか使いたいということなので、2〜3個ぐらいだろうと思い、自分の中でおそらくこれは外れないだろうと思えるものを3つ選んでみた。*2
しばらくして、決定しましたというメールが来た。選ばれたのは二つで、僕が立てた3つの予想のうち当たったのはひとつ。もう一つはまったくの予想外だった(それはそれで「なるほど」というチョイスだったのだが)。読者層や本のコンセプトを考慮してプロが決定したのだろうから、視点の違いはそれはそれで面白い。
刊行は2月で、献本をいただけるとのことなので、手に取るのが楽しみである。
(蛇足)
こうしてまとめて見てみると、子どもというものが「言葉」の習得によって少しずつ世界を獲得していくものだということがよく分かる。いわゆる「生意気」も言うようになってきたし、他人の心情を思いやる言葉も言うようになってきた。だが肝心の、言葉を「伝える」意思についてはまだ成長が追いついていない。しかしこれはその「場」を経験するしかないのだろう。思えば僕も本好きな子どもだったので語彙だけは豊富だったが、それを現実で使えるようにするには人との関係の中で学ぶしかなかった。
前にこんなつぶやきもした。
言葉は盾にも矛にもなる。薬にもなるし、毒にもなるのだ。