変化

日付が変わり、11月13日になった。
今日は妹の三度目の命日だ。

また一年が過ぎた。
今年も例年同様、好きだった泡盛を一緒に飲んでいる。

妹が泡盛が好きだったというのは、後から知ったことの一つだ。味わった悲しみの大きさほどには、僕は妹のことを何も知らなかった。そして、僕はそういったことをずっと悔いていた。きっとそれは僕が生きている限りこれから先も続くのだろう。

また一年が過ぎた。
毎日は淡々と過ぎていく。
悲しみに暮れる日もあれば、幸せな日もある。
しかし昨日とは少し違う、今日が来る。

3年前より僕も、少し変わった。
変わることを、妹はきっと許してくれるに違いない、と思えるようになった。
それが一番の心の変化かもしれない。

篤子、もう少し話そうか。